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お母さんからお祖母さんに渡すようにって140マルクのお金を預かったエミールは、それを上着の裏地にピンで留めたんだけど、列車の中で怪しい男にそのお金を盗られてしまう。で、お金を取り返すことを決意したエミールはベルリンで運良くその男が市電に乗るのを見つけ、グスタフをはじめとするベルリンっ子たちに協力してもらってその男を追跡。曲者ぞろいの少年たちは男の後をつけてまずホテルに行く。そこでグスタフはまんまとエレベーター・ボーイに変装して男を監視。翌朝、少年たちは男の後をつけて銀行へ。そこで男が140マルクを両替しようとした時、エミールはそのお金が自分のものであることを証明してみせる。なんと、そのお札には上着の裏地にピンで留めた穴が開いてたってわけ!おまけにその男がお尋ね者の銀行破りだったことがわかって、賞金までもらったエミールは、その賞金で美容師のお母さんに新しいヘアドライヤーを買ってあげる。この物語は3人の教訓で締めくくられています。「この事件から学んだことは?」という質問に答えて、エミール曰く「人を信用してはいけません」、お母さん曰く「子供にひとり旅をさせてはいけません」、そしてお祖母さん曰く「お金はかならず郵便為替で送ること」!
風刺家で詩人で小説家だったケストナーは、自らの軍隊経験から平和主義を唱え、全体主義に反対したためナチスに睨まれ、当時『エミールと探偵たち』は出版を許可されませんでした。 それを読んだ子供たちが年長者を敬わなくなり、権威を疑問視するようになるのを恐れたからなのは確かね。でも後には、1964年のディズニー 版(上)を含め、何度か映画化もされています。
「エミール」って名前の裏にこんな歴史があったなんて、面白いでしょ。それで思ったんだけど、一歩間違ったら華健は「グスタフ・チョウ」になってたかもね・・・ゲーッ!
作者:A. 栗田, WWS 2000年5月
翻訳者:小林明男
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